あまり一般的には知られていない事のひとつが
江戸時代の中期は
プチ氷河期であった
と言うことだと思うのですが
当時の平均気温は
今よりも5度近く低かったそうで
せいぜい火鉢や炬燵(こたつ)しか
暖を取る設備が無かった江戸時代の人々は
表地と裏地の間に綿を入れて
布団のような保温性を持つ綿入り半纏やどてらを
冬の室内用の防寒着として重宝していたそうです。
実は数年前に
冬の防寒着として
ウール100%のポンチョを購入したのですが
極寒アイスランド製というだけあって
保温性は抜群なのだけど
重さが結構あるので肩が凝りやすいのが難点…
自宅用として
肉体的負担が掛からないものが欲しいなあ
と思っていたこともあり
綿入り半纏を日本から取り寄せる事にしました!
今回私が選んだのは
昭和30年代に
久留米の卸商が綿屋さん達に依頼したことがきっかけで
生産が始まった久留米綿入り半纏です。
この綿入り半纏の特徴は
保温性や調湿性に優れていることから
羽織った瞬間に体温を吸収し
人体の最も高い温度に近づけてくれるだけでなく
長い間着ていても身体が温まり過ぎないので
ストレスなく着用することが出来るという点。
ただでさえ体温調節がなかなか難しい(苦笑)
更年期世代にとって
これはとても有り難いことなのです。
実際に着てみてあまりの着心地の良さに感動
霰の伝統的な柄と格子柄のミックスドビー織も
明るい色合いもとっても素敵!
フリース生地の服と異なり
この綿入り半纏は
表地、裏地共に綿100%で出来ているので
静電気は起きにくく
太陽の光を浴びさせるだけで
ふっくらと蘇り、暖かさを保ってくれるという優れもの!
と言う事で
今年の冬は日本の伝統防寒着が
太平洋を超えたアメリカ大陸でも
大活躍すること間違い無しです!